私たちが点字加工を勧める理由・・・。
日新堂印刷が名刺の『点字加工』を勧める理由…。
それは一通の手紙が届くところから始まります。
それは今から10年以上前の事。
精神障がい施設の所長様より1通の手紙が届きました。
内容は、『市内で小さな作業所を開設していますが、どんな小さな事でも良いので私たちにできるお仕事を頂けないでしょうか?』という内容でした。
毎日たくさんのDMが来ますがなぜかその手紙だけは読んだ後机の中にしまったのです。
それから半年が過ぎた頃。
当社に封筒に訂正シールを1000枚貼る仕事が入りました。
不思議なことに、半年前に来たあの手紙を思い出しました。
『そうだあの施設にお願いしよう。』
私はすぐに電話をしました。
『はい!第二よろこびの家です。』
その声を聞いた瞬間、伝わる何かがあったのです。
気付いた時には、その作業所へ向かっている私がいました。
所長さんは優しい笑顔で私を迎えてくれました。
そして所長さんは教えてくれました。
自分の身内に障がいのある方がいること。
社会ではどこも就職をさせてもらえなく困ったこと…。
それならばと自分の自己資金を使い会社を立ち上げたこと。
大変な苦労をされたようです。
そしてこの施設の社会に対する役割の重要性を教えていただきました。
私はそのお話を聞いて、全面的に協力する決意をしました。
そしてお仕事をお願いする関係となっていきました。
それから数年がたった頃…。
第二よろこびの家は仕事能力の高さが評価され、少しずつ大きくなってきました。
それは施設の方々の努力の結果でした。
ある日、弊社にこんな仕事の注文がきました。
『名刺に点字加工できませんか?』
私の頭にすぐさま『第二よろこびの家』が思い浮かびました!
所長は、私の話を聞いて開口一番!
『できるかもしれない!ぜひ挑戦させてください!』
そして『第二よろこびの家』は点字の機械を導入し点字加工がスタートしました。
作業が進むにつれ、あることがわかってきたのです!
それは…。
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実は障がいのある方はこのような繊細で正確さが必要とするこの作業が得意だということがわかったのです!
さらにこの仕事は、今までの単価の安いシール貼りと比べると10倍以上の工賃をいただけるのです。
施設の方々の報酬アップが期待できました。
歯車がきっちりはまったかのように良いことが続きます。
『自分の仕事が社会の役に立っているんだ!』施設の方々のやる気がみなぎったのです!
やる気は行動を起こします。
作業所の方が、わざわざ自転車で1時間かけて納品に来てくれることもありました。
『できました!』と元気に言った、その笑顔は何事にも代え難いものでした。
その笑顔は私たちに教えてくれました。
自分が世の中に貢献できる喜び…。
自分が存在しているという実感…。
弊社の点字加工名刺はそんな思いが込められた温かい 『作品』 なのです。
世の中の多くの人が点字付きエコ名刺の交換を通じて障がいのある方の事を少しでも『考える機会』を持ってもらうこと。
そして優しさがあふれる社会を作っていきたい。
それが、日新堂印刷の願いです。
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