「ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)」が作られているのは、南アフリカで73の部族が共存するザンビアという自然豊かな国。「ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)」の工場は、サウスルアングア国立公園がある地域のエンフエという小さな村に位置しています。チーム全員で荒地から開墾し、ソーラーパネルによる100% 自家発電、オーガニック野菜畑、植林の継続など、文字通りグリーン工場と呼ぶにふさわしい環境を実現しています。
また、児童労働をさせず農薬や除草剤を使わないなど厳格な基準を厳守する45軒(2020年現在)のオーガニックバナナ農園と契約して、紙の原料となるバナナの茎をフェアトレードにのとって買い取り原料としています。
このプロジェクトによって、村人の生活の質が向上したことで、違法な森林伐採や密猟の抑止となり、野生動物の保護にも繋がっています。
バナナペーパーについて
バナナペーパー(ワンプラネット・ペーパー ®)は
メイド with ジャパンのサステナブルペーパー
人と人が支え合える紙
● 教育・医療を受ける機会を増やす取り組み
バナナはひとつの茎に1回しか実が生らず、これまで廃棄するしかありませんでした。このプロジェクトによってバナナの茎が貴重な収入源となり、雇用も創出することが可能になりました。現在主要チームメンバーは20人(2020年現在、男女比はほぼ半々)で、バナナ繊維の採取の他に、畑の管理、敷地の警備、スタッフの食事の調理、など作業は多岐にわたります。「ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)」の工場では、クリーンなソーラーライトでの照明、井戸の掘削による安全な飲料水の提供、栄養価の高い食事の提供、植林や水害対策などの環境整備などによって衛生面(蚊帳の設置などでマラリアを防止)・健康面の向上に取り組んでいます。結果、多くの村人が食料の購入や通院・通学ができるようになりました。SDGs(エスディージーズ)や英語、算数など、これまで学校に行ったことのない子供や大人に勉強できる機会が増え、中には大学進学を果たしたお子さんもおられます。
人と自然とが支え合える紙
● 原料生産が持続可能なわけ
繊維の取り出し方
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1.茎到着
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2.茎を半分に切断
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3.専用機で脱水・繊維化
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4.天日干し
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5.計量
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6.輸出用パッキング
人と人とをつなぐ紙
● ザンビアチームの手仕事と越前和紙の技術が生む風合い
ザンビアのチームによって収穫・加工されたバナナ繊維と越前和紙の技術から生まれました。
ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)の特徴の一つは強度。広葉樹から作られる一般的なパルプ繊維が「1mm長」に対して、ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)に使用されているパルプ繊維は「約1,000倍長」もあります。これは、紙自体の強度を保ちながら、水分に関しても耐性があることを意味しています。もう一つの特徴は、ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)のクリーミーな色彩や手触りが醸し出す暖かさ。うっすらと覗くバナナ繊維が独特の風合いと肌触りを醸し出しています。人にも環境にも優しい紙の表情と背景ストーリーで使う人たちの会話も自然と広がり、触れ合う心の繋がりも広がるハート温まる紙が「ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)」です。
ワンプラネット・ペーパー®︎(OPPバナナペーパー)製造工程
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1.サンビアから送られてきた繊維を粉砕→水もしくは苛性ソーダでペースト化
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2.繊維のペーストとエシカルな森林認証パルプを混ぜ抄造
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3.紙厚を均一にしてから「乾燥」→「断裁」→「ロール状に成形」加工
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4.印刷などの規定寸法に断裁して出荷