実は重要な名刺の「厚さ」与える印象の違いや選び方のポイントとは
「名刺の厚さってどれくらい?」
「どの厚みの用紙を選べばいいの?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・最も使われている名刺の厚さとは?
・厚い名刺と薄い名刺の特徴
・エコ素材の名刺の厚さ
・名刺の厚さ選びのポイント
名刺を作る際、デザインや用紙はこだわって選ぶ方が多いと思いますが、厚さがどれくらいか意識したことはありますか?
名刺用紙の厚さは種類によってさまざまで、わずかな厚さの違いで受け取った相手に与える印象を変えられます。
そこで本記事では、最も使われている名刺の厚さや種類、厚い名刺用紙と薄い名刺用紙それぞれの特徴をご紹介します。
名刺の厚さについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
最も使われている名刺の厚さとは?
名刺はさまざまな厚さがあり、0.15mmの薄いものから0.3mm以上の厚いものまで幅広く使われています。
なかでも、最も使われている平均的な厚さは「0.2~0.25mm」です。
印刷会社では用紙の厚さをmmなどの長さの単位ではなく、「連量」と呼ばれる重さで測ることが多く、kgで厚さを表記している場合もあります。
連量とは、四六判などの規定サイズの用紙を1000枚重ねた際の重量のことで、重ければ用紙は厚く、軽ければ用紙は薄いと判断可能です。
名刺の連量は160~220kg程度のものが多く、連量で厚さを選ぶ場合は官製はがきに近い「180kg」が平均的な厚さと覚えておくと良いでしょう。
名刺用紙の厚さの種類
名刺用紙の厚さは、大きく4つの種類に分けて表記されることもあります。
・薄口:厚さ約0.19mm以下
・中厚口:厚さ約0.2~0.24mm
・厚口:厚さ 約0.2~0.29mm
・特厚口(並口):厚さ約0.3mm以上
あくまで目安なので、細かい数値は店舗によって異なります。
実際に厚さを選ぶ際はmmやkgの数値を確認するのが確実ですが、参考程度に知っておくと良いでしょう。
厚い名刺の特徴
厚さが0.3mmを超える超厚口の名刺は、しっかりとした厚みと高級感が特徴です。
厚い名刺のメリット・デメリットを詳しく見てみましょう。
メリット
厚い名刺のメリットは、耐久性があり折れたり傷がついたりしにくい点です。
名刺交換後も保管するためある程度の耐久性が必要ですが、0.3mm以上の名刺であれば長期間保管していてもきれいな状態を保てるでしょう。
また、厚い名刺の高級感から、相手に責任感がある人、頼れる人というイメージを与えられるのもメリットです。
信頼関係の構築がしやすくなるため、たとえば不動産業や医療関係の方、弁護士や会計士など高い知識を必要とする分野の方にむいているといえます。
関係を深めていきたい大事な取引先との名刺交換にもおすすめです。
デメリット
0.15mmなどの薄い名刺に比べて倍の厚さがあり、名刺入れに入る枚数が限られます。
大人数と名刺交換の予定がある場合、枚数が足りない可能性もあるため予備を持っておく必要があるでしょう。
まとめて入れる場合は大きい名刺入れが必要になるので、重くなったり荷物が多くなるなどのデメリットに繋がってしまいます。
名刺交換の相手も同様に、厚い名刺ばかり受け取ると保管がしづらいと感じるかもしれません。
また、頼れる人の印象を与えられる反面、少し堅いイメージを持たれる可能性があります。
たとえば、ショップや飲食店など、お客様に親近感をもって気軽に接してほしい場合にはむかないでしょう。
薄い名刺の特徴
厚さが0.2mm以下の薄口の名刺は近年人気を集めており、さまざまな用紙で作られるようになりました。
半透明のトレーシングペーパーやフィルム素材の用紙など、個性的でオシャレな名刺を作りやすいのが特徴です。
薄い名刺のメリット・デメリットを詳しく見てみましょう。
メリット
薄い名刺のメリットは、名刺入れに入れたり保管する際にかさばらない点です。
0.15mmの名刺であれば、0.3mm以上の名刺の半分の厚さなので、単純に倍の枚数を持ち歩けます。
相手にも、保管がしづらいと不快な思いをさせずにすむでしょう。
また、名刺1枚1枚が軽く、柔らかい印象を与えられます。
親しみをもってもらいやすくなるため、たとえばカウンセラーや介護職の方、接客業の方など、人との関わりが多い分野の方にむいているといえます。
名刺用紙をトレーシングペーパーなどの特殊なものに変えれば、また違ったおしゃれな印象になるので、デザイナーやスタイリスト、美容師、Web関係の方など、幅広く使えるのもメリットです。
デメリット
薄くてかさばらない反面、名刺が折れやすかったり傷がつきやすいなど、保管中に汚くなってしまう可能性があります。
また、メリットでもある軽さが、相手に不安感を与えたり信頼してもらいにくいなどマイナスになることもあるでしょう。
薄くても用紙やデザインでイメージが大きく変わるので、薄い名刺を作る際は安っぽい名刺にならないように注意してください。
エコ素材の名刺の厚さ
エコ素材の名刺は持っているだけで会話が弾むなど、良いイメージを持たれやすいのが特徴です。
弊社で扱っているエコ名刺は、一般的に使いやすいといわれる0.2~0.25mmを中心に多数ご用意しています。
ここでは、エコ名刺の中から3つピックアップして厚さをご紹介します。
バナナペーパー名刺
バナナペーパーを使用した名刺は「0.24mm前後」と使いやすい厚さで、バナナ繊維が練り込まれていることから適度な堅さがあります。
全体的に淡い黄色なのであたたかい印象になり、サステナブルな取り組みにも貢献できる名刺です。
オホーツクホタテ名刺
廃棄されるホタテの貝殻を使用した名刺は「0.18mm」の厚さで、弊社で取り扱っているエコ名刺の中では最も薄い用紙です。
堅さも平均より少し柔らかめで、全体的に薄いクリーム色をしています。
厚さ・堅さ・色ともに優しい雰囲気を演出できる名刺です。
竹名刺
竹パルプを使用した名刺は「0.33mm」の厚さで、オホーツクホタテ名刺とは反対に弊社のエコ名刺の中で一番厚い用紙です。
しっかりとした厚さ・堅さで高級感もありながら、竹繊維と淡いクリーム色があたたかい印象を与えてくれます。
≫ エコ名刺でSDGs!バナナやペットボトルなどおすすめ7素材を解説
名刺の厚さ選びのポイント
実際に名刺の厚さを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
相手に与えたい印象で選ぶ
名刺の厚さで親しみやすい人・頼れる人など、相手にさまざまな印象を与えられます。
もちろん名刺だけで全てが決まるわけではありませんが、第一印象には大きく関わるでしょう。
自分がどう思われたいかを考えることも、厚さ選びには重要なポイントです。
価格で選ぶ
一般的に、名刺の厚さに比例して価格は変わり、薄い名刺は比較的安く厚い名刺は高くなる傾向にあります。
コストを抑えたいからと薄い名刺にすると、デメリットでもご紹介したように相手からの印象が悪くなる可能性もあるでしょう。
価格重視ではなく、名刺の厚さとのバランスを考えて選んでください。
平均的な厚さで選ぶ
与えたい印象や価格などどれを基準にしたらいいか迷う方は、平均的な厚さを選ぶと良いでしょう。
最も使われている名刺でご紹介したように、下記を覚えておいてください。
厚さ:0.2~0.25mm
連量:180kg
用紙の種類にもよりますが、平均的な厚さを選んでおけば極端に悪い印象を持たれることもなく、自分自身も使いやすいでしょう。
なお、名刺の「サイズ」については下記の記事で詳しく解説しています。
≫ 名刺サイズの秘密!意外と知らない一般的なサイズや馴染む比率とは
まとめ|名刺の厚さで印象は変わる!
本記事では、最も使われている名刺の厚さや種類、厚い名刺用紙と薄い名刺用紙のそれぞれの特徴をご紹介しました。
デザインや用紙を意識して選ぶ方は多いですが、厚さも名刺選びの重要な1つです。
特徴を知り、自分が使いやすく相手にも良い印象を持たれる名刺を作成してみてください。
また、事前に名刺用紙のサンプルを取り寄せられることも多いので、活用してみると良いでしょう。