優しさの輪が広がる!【点字名刺】4つのメリットと作る方法とは?
「点字名刺ってなに?」
「点字名刺に興味があるけれど、どうやって作ればいいの?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・福祉活動につながる「点字名刺」とは?
・点字名刺を活用する4つのメリット
・点字名刺を作る2つの方法
「点字」は私たちの身近なところにたくさんありますが、名刺にも取り入れられることをご存じですか?
実は、点字名刺は近年注目を集めている名刺の1つで、取り入れる方が増えています。
そこで本記事では、点字名刺の概要や活用するメリット、作る方法をご紹介します。
これから名刺を作成・新調される方は、ぜひ点字名刺の特徴を知って取り入れてみてください。
福祉活動につながる「点字名刺」とは?てどんな名刺?
点字名刺とは、名前の通り点字加工を施した名刺です。
通常の表記に加えて、会社名や名前、電話番号などを点字表記することで、目の不自由な方にも自分の情報を分かってもらえます。
近年、障がいを持っている方の雇用を積極的に進める企業は増えており、働きやすい環境を整えようとする動きが活発です。
実際に、障がいを持っている方もさまざまな仕事ができるようになりつつあり、障がいを持つ人と持たない人がビジネスで関わることも珍しくありません。
取引の相手が目の不自由な方であっても、点字名刺であれば情報を正しく伝えられます。
また、相手も名刺を受け取ってすぐに情報が理解できるため、お互いに仕事を進めやすくなるでしょう。
ビジネスシーンであたり前のように使用する名刺を、どんな方にも分かりやすい点字名刺に変えることは、福祉にもつながる活動といえます。
点字名刺は人への優しさの輪を広げられる
障がい者雇用が広がっているとはいえ、仕事探しに苦労している方はまだまだ多く、「働きたくても働けない」という問題を抱えているのが現状です。
しかし、点字名刺は加工作業を障がい者支援施設などで請け負っているため、障がい者の方の雇用につながります。
働きたい方が積極的に関われる仕事なので、問題解決のきっかけにもなるでしょう。
また、点字名刺は「印象に残りやすい」という魅力があります。
点字名刺を受け取った方が興味を持ち、「自分も作ってみたい」と新たに作成すれば、障がい者の方の雇用もどんどん生まれるでしょう。
点字名刺を作成・使用することで、目の不自由な方への配慮だけでなく、障がいを持つ方の雇用自体も支えられるのが特徴です。
点字名刺は、人への優しさの輪を広げられる暖かい名刺といえます。
点字名刺を活用する4つのメリット
点字名刺は、目の不自由な方に名刺の情報を伝えられるだけでなく、さまざまなメリットがあります。
ここでは、点字名刺を活用する4つのメリットをご紹介します。
会話のきっかけになる
点字名刺は、会話のきっかけになるのが大きなメリットです。
たとえば、名刺を渡したタイミングで「点字が入っているんですね」と反応してもらえたり、「どうやって作ったんですか」などと興味を持ってもらえる可能性もあります。
文字だけの名刺の場合、余程インパクトのある見た目や情報を表記していない限り、渡しただけで会話が弾むことはほとんどありません。
しかし、点字名刺は使用している方も少なく、受け取る機会があまりないため、珍しさから会話が弾むこともあるでしょう。
名刺交換をきっかけに会話が弾めば、場の空気も和むため、後の商談をスムーズに進められます。
点字名刺は、ビジネスを上手く運ぶツールにもなるのが魅力です。
相手に好印象を与えられる
点字名刺を使用することで、取引先は「目の不自由な方に配慮している」と感じるため、「誠実な人」「周りに気を配れる人」などと、好印象を与えられる可能性が高いでしょう。
ビジネスにおいて、取引先と良好な関係を築いていくためには、第一印象から好印象を持ってもらうことが大切です。
相手と会ってはじめに行う名刺交換で、第一印象は決まると言っても過言ではないため、好印象を与えられる点字名刺を活用するのは大きなメリットになるでしょう。
企業全体のイメージアップにもつながる
点字名刺は個人の印象を良くするだけでなく、企業自体のイメージアップにもつながるのがメリットです。
はじめにもご紹介したように、障がいを持つ方が働きやすいように環境を整える動きは年々高まっており、企業は利益を生み出すことに加えて、福祉への積極的な取り組みも求められています。
点字名刺を社員一人一人が使用すれば、目の不自由な方への配慮になるだけでなく、障がいを持つ方の雇用にもつなげられるため、福祉活動に積極的な企業というイメージが付くでしょう。
大きなことに取り組むのは大変でも、点字名刺を活用することで、広告費などの費用をかけずに企業価値を高めることが可能です。
障がい者の方への支援をしながら、企業のイメージアップにもつなげられるのは、大きな魅力といえます。
障がいを持っている方の収入源になる
点字名刺の加工作業は、障がいを持っている方の貴重な収入源になります。
障がい者の方は、シール貼りや簡単な内職の下請け作業を中心に行っている方も多く、毎日一生懸命に作業を行っても、高収入を見込めないのが事実です。
現に、平成29年度~令和1年度にかけての平均工賃の月額は以下でした。
平成29年度:18,810円
平成30年度:18,966円
令和1年度:19,078円
平均額なのでこれよりも多い・少ないはありますが、「もっと収入を増やしたい」と思っても、簡単な作業だけではなかなか難しいのが現状です。
しかし、点字加工は細かい作業が必要になる分、シール貼りなどと比べて平均10倍以上の工賃を得られます。
収入アップが期待できれば、障がい者の方のやる気や、貢献できる喜びを生むことにもつながるでしょう。
点字名刺の作り方2選
実際に点字名刺を作る場合、以下2つの方法から作り方を選べます。
・名刺作成と合わせて点字加工を施す
・普段使用している名刺に点字加工を施す
それぞれのサービスごとに内容や価格は異なりますが、弊社で行っている点字加工を元に詳しくご紹介します。
名刺作成と合わせて点字加工を施す
点字名刺の作り方の1つ目は、名刺作成と合わせて点字加工を施す方法です。
名刺の注文ページで表記する内容を入力し、通常通り名刺を作成した後に点字加工を施します。
会社名・名前・電話番号の3行に施すのが基本です。
・価格:名刺印刷代+点字加工100枚につき1,650円
・納期:名刺印刷納期+点字加工3営業日
点字加工は印刷納期に加えて3営業日必要になるため、余裕を持ってご注文ください。
普段使用している名刺に点字加工を施す
点字名刺の作り方の2つ目は、普段使用している名刺に点字加工を施す方法です。
お手持ちの名刺を弊社までお送りいただき、届き次第点字加工に入ります。
・価格:点字加工100枚につき2,200円
・納期:1~3営業日
お手元にある名刺に点字加工のみを施す方法なので、1からデザインを変更する必要はありません。
ただし、情報をたくさん表記していたり、裏面にも表記している方の場合、点字が重なって見づらくなる可能性もあるため注意してください。
まとめ
本記事では、点字名刺の概要や活用するメリット、作る方法をご紹介しました。
点字名刺は、目の不自由な方に向けた名刺であるのと同時に、障がいを持っている方の雇用にもつながる名刺です。
また、障がいの有無に関わらず、活用することで会話のきっかけになったり好印象を与えるなどのメリットもあります。
世の中の人が福祉について考える機会にもなるため、点字名刺を活用して優しさがあふれる社会をつくりましょう。